「マインドブロック」。
それは“自分にはできない”“年齢的に無理だろう”と、心の奥でブレーキをかけてしまう見えない壁のことです。
この記事では、私がドラムを通して感じたマインドブロックの外し方や、その効果についてお伝えします。
目次
子育てが終わったあとに感じる“心の壁”
私は2018年、50歳でドラムを始めました。
始めた切っ掛けは「推しがバンドマンだったから」です。(笑)
「推しと同じ景色を見てみたい」という気持ちで続けてきましたが、その一方で、常に「50歳からなんて遅すぎるのでは?」という年齢の壁を感じていました。
YouTubeで見るプロドラマーのプレイはかっこいい。
それに比べて、見た目も技術も全然かなわない自分…。
そんな風に心の中で何度も“無理だ”という声が聞こえてきたのです。
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バンドを組んで変わったこと
それでも不思議なもので、いつしか「バンドを組んでドラムを叩きたい」という思いが心に芽生えていました。
でも、「私には無理」とずっとブレーキをかけていたのです。
ところが、2年前。思いがけずご縁を頂き、同世代の仲間とバンドを結成するチャンスが訪れました。
そして今では、まだ小さな活動ですが“バンドのドラマー”として演奏するようになっています。
もちろん最初から自信が持てたわけではありません。
練習中も「私なんて…」という気持ちがつきまといました。
スタジオ練習では、自分の音だけが目立っているように感じて、私のドラム演奏はメンバーに寄り添っていないのでは・・?と悩み、途方に暮れる思いが続いていました。
けれど、そんな私の気持ちを解きほぐしてくれたのは、バンドの仲間との何気ない会話、「前よりも合ってるね」という小さな言葉だったんです。
ほんの小さな切っ掛けで、何かが一つ上手くいき始めると、ポジティブなループが生まれます。
そのとき初めて「これがマインドブロックが外れるということなんだ」と気づきました。
マインドブロックが外れると何が変わる?
では、実際にマインドブロックが外れるとどうなるのでしょうか?
私の場合は“体が楽になる”という変化がありました。
以前は「間違えちゃいけない」「ちゃんと叩かなきゃ」と力みすぎて、1曲終わるとぐったり。ときには肘を痛めて腱鞘炎になり、しばらく叩けなくなったこともありました。
けれど今は、力を抜いてドラムを叩けるようになったんです。
不思議なことに、脱力できるようになるとスネアやハイハットの音もまとまり、サウンド全体が良い方向に変わっていきました。
つまり、マインドブロックを外すことは 演奏技術以上に“心と体の自由”を取り戻すこと につながったのです。
人との関わりが心の壁を溶かす
私が気づいたのは「人との関わりがマインドブロックを外す大きな力になる」ということ。
練習の合間に仲間からかけられる何気ない言葉。
「前より合わせやすいね」
「ドラムの音が私に寄り添ってる感じ」
そんな小さな言葉が、私にとっては大きな勇気になりました。
自分だけで努力しても外せなかった心の壁が、人とのつながりによって少しずつ溶けていったのです。
誰かのきっかけになれたら
マインドブロックは、自分ひとりではなかなか外せません。
でも、人との関わりや小さな挑戦を通して、必ず少しずつ軽くしていくことができます。
私はドラムを通じてそのことを体感しました。
そして今は、「私自身が誰かにとってマインドブロックを外すきっかけになれたら嬉しい」と心から思っています。
年齢は関係ありません。
小さな一歩を踏み出すことで、人生は新しく動き出すのです。
まとめ
この記事では、私のドラム体験を通してマインドブロックが外れることの効果やその方法をお伝えしました。
心の壁を乗り越えることは、必ずできます。
この記事が、同じように悩んでいる方の元に届いたら大変嬉しく思います。
お読み頂き、有難うございました。
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