子育てが終わり、家の中が静かになったとき。
「やっと自分の時間が持てる!」という解放感と同時に、心にぽっかりと穴があいたような感覚を抱くことはありませんか?
私自身も50歳を迎えたころ、子どもが独立して日常が落ち着いたときに、思いがけずその空白感に飲み込まれそうになりました。
「私はこれから何をして生きていけばいいのだろう?」
「母としての役割が終わった私は、もう必要とされないのでは?」
胸の奥がスースーするような、言葉にできない寂しさがありました。
目次
子育て後に訪れる「空白感」の正体
長年「母親」として走り続けてきた私たちは、その役割を終えると、心の支えを失ったような感覚に陥りやすいのです。
家事はある。仕事もある。けれど、あの“必要とされる日々の忙しさ”がなくなると、急に自分の存在意義を見失ってしまう。
でも今になって思うのは、あの空白感は「終わり」ではなく、「新しい扉が開くサイン」だったのだ、ということです。
私を救った「ドラム」という挑戦
50歳のとき、ふとしたきっかけでドラムに出会いました。
正直、最初は怖かったです。
「50歳からドラムなんて無理だろう」
「笑われるんじゃないか」
そんなブレーキが頭の中にいっぱいありました。
でも、勇気を出して一歩を踏み出したら、景色は一変しました。
音楽を楽しむ仲間と出会い、音を重ねる喜びを知り、自分自身が新しい世界に開かれていくのを感じたのです。
気づけば、あの空白感はすっかり薄れ、「まだ私は成長できる」と心から思えるようになっていました。
空白感を埋める3つのヒント
子育てが終わった後の空白感を埋める方法は、人によって違います。
けれど共通して言えるのは、「小さな挑戦を始めること」です。
① 新しいことに挑戦してみる
ずっとやりたかったこと、少し気になっていたこと。
大きなことでなくても構いません。まずは一歩を踏み出すことが大切です。
② 仲間とつながる
挑戦は、新しい人との出会いを生みます。
同じ目標や趣味を持つ仲間は、孤独感を和らげ、毎日にハリを与えてくれます。
③ 自分を肯定する時間を持つ
「母としての役割を終えた私」ではなく、「ひとりの私」として楽しむ時間を作ること。
小さな喜びやご褒美を大切にすることで、自分を再発見できます。
まとめ:空白感は「希望の種」
子育てが終わった後の空白感は、誰にでも訪れる自然なものです。
けれどそれは「終わりのサイン」ではなく、「新しい扉が開く合図」。
私にとってはドラムがその扉を開いてくれました。
あなたにとっては、別の何かかもしれません。
大切なのは、年齢を理由に立ち止まらず、ほんの小さな一歩を踏み出すこと。
その瞬間から、空白は「希望」で満たされていきます。
お読み頂き、有難うございました。