私の5つの転機を振り返りながら、“自分の人生を取り戻す”ヒントを綴ります。
私にも似たような経験がある…そんな方が、この記事で少しでも前向きな気持ちになれたら嬉しいです。
目次
【第1の転機】15歳で味わった突然の「夜逃げ」
人生で最初の大きな転機は、16歳の直前に訪れました。父の会社が倒産し、私たち家族は一晩で東京から福岡へ“夜逃げ”することになったのです。
突然の早退、そしてそのまま二度と戻ることのなかった高校生活。中学〜高校でようやく自分に自信が持てはじめ、テニス部で次期部長に推薦されるなど、楽しい青春が始まっていた矢先でした。
転校先ではバイトをしながら、どこか宙ぶらりんな気持ちのまま日々を過ごしました。「あのままだったら、私はどうなっていたんだろう」と今でも思うことがあります。
以来、心の奥にはずっとある感覚が残りました。「もう少しで届くのに、いつも最後まで辿り着けない」——でも、これからは違う。自分の手で、最後まで歩き切れる人生にしたい。そんな強い想いを、今も持ち続けています。
【第2の転機】息子の誕生と、医療ケアの日々
2つ目の転機は、母親としての始まりでした。息子は先天性の病気を抱えて生まれ、出産後すぐに大学病院へ搬送。私が触れられたのは、ほんの一瞬。彼の小さな足だけでした。
それから小学校に上がる頃まで、入退院の繰り返し。何度も付き添い入院を経験しながら、医療体制への憤りや、他のご家族の想い、そして支えられることへの感謝——いろんな感情と向き合いました。
「もし健康に生まれていたら…」という思いもあります。でも、あの経験があったからこそ、私は今、同じように悩んでいる人たちに寄り添える自分になれた。そう胸を張って言えるようになりました。
今では家庭をもち、立派な(?)父親になった息子と過ごした日々は、私のすべての土台となっています。
【第3の転機】パニック発作からの社会復帰
30代半ば、突然心と身体に異変が起きました。めまい・動悸・不安感。外に出るのが怖く、社会と距離を取らざるを得ない日々。
「もう二度と働けないかもしれない」そう思ったこともありました。
けれど、少しずつ回復していくなかで、ひとつの仕事と出会いました。その仕事は私に、18年半という長い年月を与えてくれました。
「私にもまだできることがある」そう思わせてくれた経験は、人生を立て直す大きなきっかけとなりました。
【第4の転機】50歳で始めた「ドラム」との出会い
そして4つ目の転機は、なんと50歳を過ぎてからの「趣味」との出会いです。きっかけは、ずっと応援していた推しバンド。「推しと同じ景色を見てみたい」と思い、ドラムを始めたのです。
最初は誰にも言えず、こっそり教室に通う日々。でも初めて推しの曲を叩けた瞬間、私は涙が止まりませんでした。その景色はまさに、ステージの向こう側——憧れていた場所と同じでした。
そこから、主婦バンドを結成し、地方のスタジオで演奏するという夢も叶えることができました。年齢や環境を言い訳にせず、自分の「やってみたい」を大事にする——それは人生に新たな光を灯してくれる、大きな学びになりました。
【第5の転機】18年半の仕事を辞める決断
そして最後の転機は、安定した仕事を自ら辞めると決めたこと。
18年半という長い時間を支えてくれた職場。でも、どこか心の奥に「このままではいけない」という違和感がありました。
「やりたいことに挑戦できる最後のチャンスかもしれない」そう思えた私は、自分の気持ちに正直に従いました。
今はフリーランスとして、執筆や情報発信を通じて「50代女性が輝ける人生」を提案しています。
不安はゼロではありません。でも、自分の可能性に期待できる今の私は、確かに、過去のどの時点よりも自由です。
人生は、何度でも書き直せる。
——Re:わたし、それはもう一度、自分自身に返信する生き方。
あなたにも、きっと“人生の転機”があるはず。
「もう遅い」と思う前に、小さな一歩を踏み出してみませんか?
私は50代で、趣味も仕事も生き方も変わりました。
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ちなみに、50代からドラムを始めたきっかけや練習の様子は、こちらの記事で詳しく書いています。
→ 大人になってから始めるドラムは最高の趣味になる!7つの訳とは
音楽や趣味は、50代からの人生を豊かにする最高のツールです。
→ 50代から音楽を趣味にするメリットとは!ドラムや挑戦しやすい楽器も紹介します。
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