私は49才の時にあるバンドマンと出逢いました。
50才になる頃、私は本腰で彼らを推すようになりそこから推し活人生が始まります。
まさに更年期真っ最中の推し活。
そんな推し活大人デビューをした私が経験したこととは。
総じて推し活は精神的なメリットが多いと言われる中、たった一つデメリットを上げるとすると、それは出費が増えることではないでしょうか。
この記事では、実体験を元に大人になってからの推し活に付いて考えてみたいと思います。
目次
推しとは
実際に近づくことはできなかったり独り占めはできない存在だけど、自分にとって絶大な存在感をもたらし、日常を支える精神的支柱となる、人やもの、キャラクターなど。
推しの為にお金を使うことは悪ではないと思わせるのが推しであり、推しの為なら財布の口が緩むこともしばしば。
世の中の経済効果にまで影響を与えると言われていて、推しのために仕事をしている、推しがいるから頑張れるという人が多くいます。
推し活とは
推しを愛でる行動のこと。
推しへの愛をアピールする行動のこと。
私の推し活体験の一例
推しがバンドマンだからですが、まさか自分が同じ楽器をやるようになり、ファン同士のつながりでバンドまで組むことになるとは、5年前の自分からは想像もできないことでした。
このように、推し活を長く続けていると自分でも思ってもみないことが自分の身に起こるのも楽しさの一つです。
50代でも毎日をワクワクしながら過ごせることが多くなるのが、推しのいる生活の最大の魅力です。
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推しがいて消えていくものはたった一つ
推しと出逢い、推し活をするようになってから私のもとから消えていくものはたった一つです。
それはお金です。
推しができ推し活をするようになると、まず休日に出かけることが多くなります。
出かけるとなれば、当然交通費の出費がプラスオン。
聖地に行く、推し会に出席する、推しを応援するためにCD、アルバム、グッズを買う。
アルバムでも初回限定版A・Bが発売されれば両方買ってしまう、というか、買ってあげたくなるのが心理。
でも、お金に関しての考え方はひとそれぞれです。
そのような使い方をするよりも将来のためにしっかり貯蓄をしたいとか、自分一人で楽しむよりも家族旅行や美味しい物を食べに行くことに使いたいと思う方もいると思います。
もちろん推し活に決まった形はないので、お金を掛けず自分に合った方法で推し活を楽しむのが幸せへの近道です。
経験上、推し仲間と積極的に交流する時間をもち、仲間と一緒に推しを推していくことが楽しいと感じる人の方が、出費が増える傾向にあると思います。
今が推せる時期かどうか
お金の使い道もそうですが、そもそも今の自分が推し活ができるライフステージにいるかどうかも、推し活をする上では大きく関わってきます。
大人の推し活は、周りに迷惑を掛けないことが前提です。
私の場合、結婚して子供が小さい頃は姑と同居だったので、自由はほぼない生活でした。
子供も体が弱く入退院の繰り返しでしたし、中学高校時代になると部活動のサポートで休日は消えていきました。
そして子供に大金がかかる時代を何とか乗り切り、やっと息子が家庭をもって独立したのが数年前。
私の仕事も安定している今が、私の推し活のステージになっています。
ただあと数年もすれば、年老いた両親のサポートに多くの時間を費やす生活にシフトしていくことになるだろうと予想しています。
だから今できることを精一杯楽しみ、自分がおばあちゃんいなった時に、推し達と一緒に楽しい時間を過ごした時期もあったな~と、思い出すのも悪くないかなと思っています。
これがよく言われる「推しは推せるときに推せ」ということの意味なのではないでしょうか。
50代からの推し活で得られるもの
私が感じる、推しから得られるものとは
ひとつずつ解説していきます。
人脈
ソロ活が好みという方もいらっしゃると思いますが、このことに関して言うと、人と出会う機会が増えるということです。
私は仲間と交流をしながら推し活をすることに幸せを感じるタイプなので、とにかくし推しができてからは行動範囲が広がりました。
ライブのために他県へ遠征に行けば、その土地に住んでいる仲間がゆかりの地の観光をアテンドしてくれます。
意外とその土地ごとに、推しのサインのある飲食店があったりするので、その様な場所に連れて行ってくれます。
そんな情報もご当地の友人がゲットしてくれることが多いです。
もちろん、私の県に他県の友人が遠征に来れば、今度は私がおもてなしをします。
このように、持ちつ持たれつの間柄の友人が他県にまできたことは、SNS時代の推し活から得ることができた大きな副産物だと言えると思っています。
そして、近県の友人とは密な交流も可能となるので、私の場合で例えるとバンド活動ができる友人と出会い、定期的に練習で顔を合わせるまでになりました。
仕事や家庭のしがらみ関係なく大人になってからできる友達は、部活動やサークル活動をしていた学生時代を思い出させてくれます。
第二の青春というと大げさですが、気持ちが若返る感覚がするのは嘘ではありません。
見聞
これは、今まで自分が知らなかった世界を見る経験ができる、という意味です。
例えば、他県に遠征に行けばその土地の美味しい物を知ることが出来たり、その土地ごとの人々の優しさに触れることが出来たりします。
特急券を安く買うための方法を調べたり、アクセスの良いホテルを地図上から探したりすることも、それまでは人任せだったけど自分でするようになりました。
飛行機に一人で搭乗する時などは、お恥ずかしながらおばちゃんの大冒険状態です(笑)
私は年齢的に言えば折り返し地点を過ぎました。
でも推し活をするようになってから、知らないことがたくさんあり、出会って良かったと思える優しい人たちがたくさんいることを知りました。
このようなことを知れた分だけ、人生の厚みが増したと感じています。
幸福
聖地巡礼という言葉がありますが、推しの生まれ故郷を訪れて、同じ空の下にいれて嬉しいと思ったり、同じ空気を吸えていることに感動するなんてこともあるのが推しのいる生活です。
他にも、推しと同じものを食べられた時の喜びとか、同じものを買えた時の誰かに自慢したくなるような感情とか。
こいう気持ちって、私たち世代では忘れてしまっていることが多いと思うのですが、推しができるとその忘れていた感情が度々目を覚ますことがあります。
この感情を一般の異性に抱いてしまうのはダメですが、相手が推しなのですべては幸福になるのです。
私が不思議だと思うのは、感情を向ける相手が一般人だと「誰にも渡したくない」なんて独り占めしたい思いや嫉妬が生まれたりするものですが、相手が推しだと全くそうは思わず、逆に同じ気持ちを共有できる友人がいることの方が幸せが倍増したりします。
ドキドキしたり胸がキュンキュンしたり、推しの何気ない表情に感動して涙が出たり。
忘れていた感情を揺さぶるような出来事に出会えるのが推し活です。
大人になってからの推し活は元気の源となり、生きるパワーをくれたりもします。
自立
私は日本国内なら、どこでも一人で行けるよになりました。
高速道路を使って、車で移動することもあります。
会いたい人に会うため、行きたい所に行きたい時に行けることは、精神的な自立につながります。
ちなみに夫や息子夫婦とは、良好な関係です。
我が家の場合はお互いに依存しすぎないことが、今のところの良い関係づくりの一つの要因になっているので、私が元気で飛び回っている姿を面白がって見ていてくれています。
だから私も感謝の気持ちを忘れないようにしています。
そして経済的な面でも使うばかりではいけないので、NISAに付いて勉強をした上で貯蓄に回すお金も確保するようになりました。
私が精神的にも経済的にも自立ができるようになったのことには、推しの存在が大きく関わっていると言えます。
努力
まずは推しのいる生活を守ること。
健康然り。安全然り。美容然り。
自分を大切にするという考え方が身に付いてきました。
今が幸せだと思えるから、この幸せをできるだけ長く継続させるために可能な努力は惜しまずすると決めています。
恐らく私たち世代は、自分の気持ちをどこに向けるのか、その気持ちのもちかた一つで大きく人生が違ってくる頃だと思います。
また、内面やその人の生き方が、外見にも表れる世代でもあるので、できれば前向きに生きていきたいと思うのです。
女優さんやモデルさんのようにはなれなくても、自分を諦めない気持ちをもって自分磨きを意識するのも努力の一つですね。
また私は推しのコピーバンドをやっているので、ドラムという担当楽器の練習をすることも努力項目の一つとなっています。
これを怠るとメンバーに迷惑が掛かるので、私の最重要努力項目だと言っておきます(笑)
推しの存在は、自分を一歩前に引き出してくれる、そんな存在だと感じています。
50代からの推し活 まとめ
大人の推し活は、メリットがたくさんあることをお伝えしました。
出費が増えることは、行動範囲の広がりや友人関係の広がりを意味します。
それだけ自分が活動的になれている証でもあります。
私は推し活を続けるためにお金に関する勉強もしようと思うようになりました。
そして実際に行動を起こし、決めた金額は毎月必ず貯蓄に回しています。
大人が推し活をする上で一番大切なことは、周りを見失わないことです。
人の悲しみの上に自分の幸せな時間は決して存在しません。
そのことを忘れずに推し活を楽しむ事が出来れば、多くのメリットを受け取ることができると思っています。
この記事では実体験を元に、大人が推し活で得られる精神的な効果や心の成長に付いてお届けしました。
お読みいただき有難うございました。