50代で「推し活」を始めた私は、まさか自分がバンドを組んでドラムを叩くなんて、夢にも思っていませんでした。
更年期のどんよりした日々に、心をふわりと持ち上げてくれた存在。
それが私にとっての“推し”です。
お金は確かに出ていきます。でも、得たものの価値は、それ以上。
この記事では、50代からの推し活がどのように私の人生を変えてくれたのか、そのリアルな体験を5つの視点からお届けします。
目次
推し活とは?

「推し」とは、直接会えなくても、独り占めできなくても、
日々の支えとなり、自分を前向きにしてくれる存在です。
その人が好きだから、同じものを食べたくなる。
身につけている服が気になり、同じものを買ってみたくなる。
推しの発信があるだけで一日が輝き出す。
その一連の行動が、「推し活」なのです。
私の推し活体験
私の推し活体験の一例
推しがバンドマンだからですが、まさか自分が同じ楽器をやるようになり、ファン同士のつながりでバンドまで組むことになるとは、7年前の自分からは想像もできないことでした。
このように、推し活を長く続けていると自分でも思ってもみないことが自分の身に起こるのも楽しさの一つです。
50代でも毎日をワクワクしながら過ごせることが多くなるのが、推しのいる生活の最大の魅力です。
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推しがくれた5つのギフト
1. 人脈
私は推し活を通じて、SNSや現地でたくさんの仲間と出会いました。
同じ想いを持つ人とのつながりは、まるで学生時代の部活動のような楽しさ。
気づけば、コピーバンドを組み、共通の目的で一緒に音楽を楽しむ関係性にまで発展。
「大人になってからできた友達」の存在は、私の心に新しい居場所を作ってくれました。
2. 見聞
推しのライブをきっかけに遠征することで、知らない土地の文化や人の温かさに触れました。
飛行機にひとりで乗る「おばちゃんの大冒険」は、今でも思い出深い体験です。
自分で交通手段を調べ、ホテルを予約し、地図とにらめっこして行動する──
この行動力は、確実に私の中にあった“眠っていた力”でした。
3. 幸福
「同じ空の下にいられるだけで幸せ」
──そんな感情、久しぶりに思い出しました。
同じものを食べた、同じ場所を歩いた。
そんなことで涙が出るほど幸せを感じられるのは、きっと“推し”がくれた魔法です。
感情が豊かになることで、人との接し方も変わりました。
「ありがとう」「うれしい」「楽しい」を、自然に口にできるようになったのです。
4. 自立
推し活のために出かける行動は、私を精神的にも経済的にも自立させてくれました。
会いたい人に会いに行く。そのために働く。
そして、使うばかりではなく、貯めることも学ぶ──
NISAでの積立、推し活のための予算管理。
今では夫や息子にも「楽しそうでいいね」と言われるようになりました。
5. 努力
推し活の中で得た最大の変化は、「自分を大切にしよう」という気持ちです。
健康に気をつけ、美容にも関心を持つようになり、生活にハリが出てきました。
何より、コピーバンドで担当するドラムの練習は、私にとっての“最重要努力項目”。
人に迷惑をかけないように、しっかり準備をする。
そんな責任感と成長は、推しが導いてくれたものです。
推し活で「消えていったもの」とは?
実は、推し活を始めて**一番減ったものは「お金」**です(笑)。
ライブ遠征の交通費、グッズ、聖地巡礼──
出費は確かに増えました。
でも、それは「ワクワクのために使っているお金」。
私はその分、しっかりと自分で稼ぐ力やマネーリテラシーも育ててきました。
推し活はただの消費ではなく、投資なのだと実感しています。
推せる今こそ、心から楽しむ
大人の推し活は、「自分のライフステージと相談しながら」楽しむものです。
私にも、推し活ができなかった時期がありました。
子育て、介護、同居、家計…。
自由に出かけるなんて夢のまた夢でした。
でも今は違います。
ようやく自分の時間を持てるようになった今、思いきり楽しもうと思っています。
将来また誰かを支える側に戻る日が来るからこそ、
今、この瞬間を大切にしたい──
それが「推しは推せるときに推せ」の意味なのだと思います。
まとめ:推し活は、大人の人生に魔法をかける
50代で推し活を始めてから、私の人生には変化が訪れました。
仲間ができ、自信がつき、行動力が芽生え、自分を好きになれました。
確かにお金は減ったかもしれません。
でも、それ以上に得たものは数えきれません。
推し活は、人生の後半をもう一度“私らしく奏でる”ためのギフトなのです。
あなたへのメッセージ
今もし、あなたが「私に何ができるの?」と迷っているなら、
小さなワクワクを見つけることから始めてみてください。
それがあなたの“推し”になるかもしれません。
あなたの人生にも、きっとギフトは届きます。
お読み頂き、有難うございました🍀
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